同一性保持権ってなに?

Animation creator アニメ制作企業

同一性保持権とは著作者人格権の

1つであって、出版社側が

作品の複製や改変などを行う際に必ず

著作者の許可が必要なのです。

したがって日本の著作法の岩盤とも言えます。

しかし同一性保持権にも著作者とのやり取り

内にまだ課題もあるのが現状です。

例えば企業とイラストレーターのやり取りの中で担当したフリーランス間に逐一、キャラの姿の改変の許可を頂くケースもあるでしょう。

「この点は以前、無料相談した弁理士さんに言われたことです」

また同人誌やコスプレにもまだ多くの関連する

著作法で曖昧なまま進められています。

この曖昧さも現状難しい点でしょう。

ただ本ブログではあくまで法改正を訴えるもの

ではなく、どう判断するかの材料として提供します。

最後まで読んでいただけると嬉しいです。

同一性保持権って何?

同一性保持権」は、おそらく多くの人には

聞きなれない言葉かもしれません。

しかし、この権利は、芸術家クリエイターたちには非常に大切なものとして

知られています。

逆に言えば自分の著作物を守るための抑止に

なり得る法律なのです。

簡単に言うと、これは自分が創った作品「形」や「内容」を守るための権利です。

例えば出版社が勝手にキャラクターの衣装を

変えたデザインを販売したら嫌でしょう?

考えてみてください。

Free person crying and sitting

またあなたが一生懸命に作った作品が、

他人に勝手に変えられたり、意図しない方法で利用されたら、どんな気持ちになりますか?

同一性保持権は、そういったことを防ぐためのものです。

今日まで出版社とクリエイターが対等に近い

関係で契約を結べるのもこの同一性保持権が

あるからだと言えます。

なぜ同一性保持権は必要?

作品は、そのクリエイターの心の一部とも

言えます。それを勝手に変えられたり、

歪められたりすると、

元の意味や価値が失われてしまいます。

しかし同一著作権によって、

クリエイター契約間に溝が起きたり

遅延すれば損失が生まれます

またクリエイターの許可を得ることの中の

プロセス内で齟齬が生まれないように

同時に工夫しなければなりません。

さらにコミックマーケットのコスプレや同人誌

もまた明確なガイドラインが作られていない

以上、曖昧なまま進んでいる点も

この問題の一つにあります。

メリットとデメリット

では同一性保持権のメリットデメリットは

なんでしょうか?

lawyers posing for a photo
Photo by August de Richelieu on Pexels.com

同一性保持権のメリット:

  1. 作品の保護: クリエイターや芸術家が生み出した作品のオリジナル性を守ることができます。
    • 例: 画家の絵が勝手に加工されず、彼の意図した形で展示や販売が続けられる。
  2. 著作権の補完: 同一性保持権は著作権とは別の権利であり、これによって作品の形状や内容に対する保護が強化される。
    • 例: 映画の監督が、その作品の再編集や無許可でのセリフ変更を防ぐことができる。
  3. 信用・評価の維持: 作品が勝手に変更されることなく、クリエイターのオリジナルのビジョンやメッセージが維持されるため、信用や評価が維持される。
    • 例: 小説家の書いたストーリーが、出版社や映画化の際に原作の趣旨を損なわない形で伝えられる。

同一性保持権のデメリット:

  1. 変更・改変の制約: 同一性保持権が存在すると、作品の再利用やアレンジが難しくなることがある。
    • 例: DJなどがある曲をリミックスする際に、オリジナルと大きく変わった形での公開が難しくなる。
  2. 商業的利用の制約: 商業的な目的での作品の再利用や変更が制約される場合がある。
    • 例: ある映画の人気シーンをCMに使用する際、シーンの一部を変更して利用することが難しくなる。
  3. 紛争の原因: 同一性保持権に関する解釈や主張の違いから、クリエイターと利用者の間に紛争が起こる可能性がある。
    • 例: 美術展での展示作品を、主催者側があるテーマに合わせて展示する方法を変えたい場合、アーティストとの間で意見の対立が起こる可能性がある。

法律における課題

この同一性著作権の課題は

訴訟への対応でしょう。

例えば『マリオカート』などの訴訟問題も

数多くあります。

しかしある程度のガイドラインや二次創作物の範囲内も定めることが求められていますが、

いまだそういった目的の法律

制定されていません

ただ決して現行法に対して文句があるわけで

なく、保護と活用の両立を訴えたいのです。

特にNFTなどの日本のIP(作品)を最大限活用することのできる機会の中で、フェアユース

制度や同人誌などのガイドラインの制定など

といった法関連の改正を進めなければ

せっかくの長所を有効的に進められない恐れ

があります。

あなたはどう思いますか?

前回のブログ①
前回のブログ②

Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました